M-HOUSE
20年前の倉田設計第1号作品のM倉庫をリフォームして子供さん家族が熊本市から引っ越して移住する計画の専用住宅である。もともとRC打ち放しの柱、梁のラーメン構造で計画していた倉庫である。
大工の棟梁として長年君臨されたM棟梁が(倉田の父はM棟梁の一番弟子)引退を機会に大工道具の倉庫として20年前に計画された建物である。将来、多種用途に変更可能なように計画していた為、ここに専用住宅として生まれ変わる事が出来たのである。
当初の外壁はスレート(木下地)であったが、今回、レンガを張り、RCのフレーム(柱、梁)はそのまま残し、北側に在来木造2階建てを増築して新たな建築として生まれ変わった。
東側に玉名市と岱明町を分ける境川が流れ、北側には厳島神社が緑の中に存在し、風光明媚な自然環境の場所に位置する。
倉田の生家も、ここより西に500m程に位置し子供のころは、この境川でよく泳いで遊んだものです。そんな思い出深い、この地に2回も設計に携わる事が出来たのは、今は亡き父の、おかげだと感謝しています。M棟梁もやがて90歳を迎えられるが、まだお元気にされており、父の分まで長生きして欲しいと願っております。
内部においては、無垢の木材を多様し、土佐しっくいパラリ仕上げ、土壁、土佐しっくい引き摺り仕上げ、などの自然素材をふんだんに使用しています
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