予算の検討(4回)
Aさん:追加で費用が上がると、全体での費用が
いくらになるか心配になりますね。
倉 田:昔ながらの建て方では、家を建てながら、
外壁や床などの材料や機器を選びますので、
建て終わらないと、全体の金額が分からな
いことが多いようです。
また、工期が延ばせないので、選ぶ時間・
他の材料を検討する時間もないようです。
Aさん:そうなると、予算に余裕がないと、不安に
なりますよね。
倉 田:余裕がない場合は、予算オーバーや、最後の
最後に諦めないといけない部分が出たり
しますし、工事が完了している場合は、請求は
必ず来ますからね。
Aさん:なら、どうすれば、良いでしょうか?
倉 田:工事を始める前に、要望や機器・材料を決
め、きちんと数量を拾って出した見積で
金額を確認することです。
そのためにも、役所に提出(確認申請)する図面
だけでは、大まかな数量しか拾えませんので、
業者が材料や数量を拾える細かい図面が必要
となります。
Aさん:なるほど、きちんと設計してもらうって
ことは、使い勝手やデザインがよくなる
だけでなく、全体の予算の検討にも役立つ
わけですね。
倉 田:そうです。
よく、予算がないので、設計料を気にして、
迷われている方も多いですが、設計料以上に
予算オーバーや、コストバランスの調整がで
きず、植栽や車庫などを中止することになっ
たりすることも多いですからね。
Aさん:予算の中から、設計料を確保して、設計して
いただいた方が、後で金銭的に後悔しないで
済みそうですね。
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